ウェブログ「月記」

日記よりゆるい仕様です。

何となくいろいろ

小ネタをちょっとだけ。そう、ちょっとだけ、ちょっとだけだから。


パワーワード
「力ある言葉」として、古くは「D&D」で、近頃は「ニンジャスレイヤー」などで話題になりつつ、一般社会に洩れ出してきているこの単語。
構成する単語の組み合わせが既存の常識をねじ伏せるような、例えばこんなのです。

無人在来線爆弾
普通爆弾は無人だよ!有人だったら怖いよ!新幹線とかならともかく在来線っていちいち言う必要ある!?
三種の神器贈与税非課税」
太古から伝承されてきたレガリアが課税対象かどうか検討するの!?そもそも神器って皇位の付属物とかじゃなくて即位した個人の所有なの!?そもそも価値は算定するの!?

無人在来線爆弾は大量の爆弾を効果的に送り込む最適の手段だし、祭礼に使う道具は最初から非課税。いいね?
アッハイ、無人在来線爆弾は強力ですし三種の神器相続税も課税対象外です。


・そこまで言うの
ずーっと前にもウェブページの方で話題にしたのですが、「太平記」巻第四(https://ja.wikisource.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E8%A8%98/%E5%B7%BB%E7%AC%AC%E5%9B%9B)で、児島高徳後醍醐天皇に、「天莫空勾践。時非無范蠡」とメッセージを送っていました。
その故事についてはだらだらと引用されているのですが、勾践と范蠡が夫差を滅ぼした後、

越王為人長頸鳥喙,可與共患難,不可與共樂。
Wikipedia漢文版「范蠡」(https://zh-classical.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%83%E8%A0%A1)から)
(大まかな訳:勾践は[データ削除]な人相をしているので、そーいうお方とは苦しみは共にできても楽しみは共にできません)

……事もあろうに後醍醐天皇を[データ削除]扱いしている事になるのでは。
ま、まあ、確かに楽しみは共にできませんでしたね、後醍醐天皇(だいたい本人のせいで、残りの大半は足利尊氏の腐れ縁のせい)。


・ファンタジー警察
各種創作の「現実をある程度モチーフにした設定」に、史実棒を振りかざす「○○警察」。
まあ気になるのは分かりますし、史実の世界を舞台にしているのに不注意で設定がおかしくなるのは作品以前の問題だと思いますが、フィクションとして意図的にやっている点にまであれこれ言うのはどうかとも思います。
でも誰にでも、「自分は○○に詳しい」「なのに詳しくない人に○○を雑に扱われる」「怒る」という事はありますよねー。私も「歴史警察」「地理警察」「鉄道警察」「宗教警察」的な点はそれなりにあるような。

「ジャガイモ警察」
ジャガイモの生産・加工・流通・消費を管轄する警察。次元間の密輸を取り締まったりしている。「バレイショ」名義にすると取り締まりが緩い。
「剣術警察」
剣術の取り締まりをしていたが、剣道警察との業務重複が問題になっていたところで、「対新選組過剰介入」「西洋剣術誤用インシデント」「円明流・二天一流存在否定舌禍」などにより解体された。
「警察警察」
警察制度をフィクション・ノンフィクション問わず取り締まる(本当に制度だけ取り締まり、それ以外は気にしない)。アメリカ合衆国では連邦に連邦警察警察(連邦の各施設にも施設警察警察)、各州に州警察警察、警察を持つ自治体では自治体警察警察が存在する――外国や架空世界のフィクション上の警察はどの州にも属さないため、連邦警察警察が取り締まる。
「ファンタジー警察」
魔法とかが公式には認められていない世界で、魔法使いや幻獣や妖精など絡みの取り締まりを行う。呪殺されても一般警察は取り締まれないぞ!

とかあったらやだなー。