ウェブログ「月記」

日記よりゆるい仕様です。

迷路町の中心へ螺旋を描き

うらら迷路帖」で、ふと思った事がちょびちょびと。


迷路町で、うららは自分の番位と同じ番地までしか入れないのですが、うららじゃなければ自由なのかなとか。元うららだけど辞めたから構わないとか、うららだけど他の仕事をしてるとか、奥の番地に入るために一時的に辞めるとか。
女だけの町(占いのお客は昼間だけ入れる)なので、肉体労働者は江戸城の大奥めいてやはり女性なのか、男性の労働者も昼間だけ立ち入りを許されているのか。
(後で気付いたのですが、九占塾の理事長、男性でしたね。郊外から毎日通勤?)
町役場とか警邏隊の本部とかスーパー占湯とかは、うららが全員立ち入れる十番地に集中しているのか。
十番地と六番地は、地図だと繋がっているっぽい(境界線の描写が、十番地~九番地と一緒)。お客の出入りは六番地まで割と自由なのかなあ。


作内に繰り返し出てくる謎と「矢」のモチーフ。
神様から授けられた矢で神様を射たら、自分の心臓を貫いた少女の話。
占いで視ようとしてはならない神様。泉の中に視えた何かとの関わりは。
「呪われた大蛇の胃袋」の奥底にいた何者かが言う「矢見」。裏切り者って何をどうやって裏切ったのか。
くろうの助力を受けた瞳で視られるのを恐れる存在。
椿研究室へ導いた矢占い。
千矢の名前に含まれる「矢」。
うららならぬ身には何も視えません。ええ。


棗屋のニナ先生は、何かあるたびに切腹しようとします。町に来たばかりの千矢達が捕まったり、泥酔してから酔いが醒めて我に帰ったり、そんなたびに。
もしかしてニナ先生、茶葉占いだけでなく内臓占いも得意なのでは(怪しげな茶葉でトリップしながら)。
最終巻の冒頭くらいで、ノノ達を待ち受ける死の罠を破るため、切腹して自分の内臓で最期の占いをするニナ先生(なお、手術が間に合い一命を取り留める)。……ないですよね?
(ていうか、千矢が動物を使った占いをできるか考えていて、うっかり古代ローマの鳥占いから腸占いに思考がそれたせいであり、史実に責任があり私は悪くない。いいね? アッハイ)